妹から彼女へ…。
募る想い
『はあ…。どうしよう。』

会社に着くやいきなりの溜め息を出す真実。

そんな彼女の姿を見た同期の里緒菜。

『真実。朝から溜め息ついたら幸せ逃げるよ?その顔は、まさに恋の悩みだね。どうした?言ってみな。』

気さくで何でも話せる里緒菜。真実の唯一頼りになる友達。
『う~ん。実はさあ…。』それとなく里緒菜に話始めた真実。

真実が雄也を好きな話と今の気持ちをどう受け入れて貰えるかを里緒菜に話していた。

その話を聞いた里緒菜は…。

『なる程ね。まあ、悩む気持ちは分かるけどさある程度は自分をアピールしないとね。』

『まあ確かにそうなんだけどさ。どうも言いにくいんだよね。』

『でも、好きになった以上は前に進まないとね。』

『うん、そうだよね。』

『思うのは自由だけど言わないと伝わらないし。今は難しいけど彼との距離を少しずつ縮めていけば何か変わるかもよ?』

『そうかなあ…。』
不安気な様子の真実。

『大丈夫だって。自分が良いと思ったら前向きに行くしかないよ。ね?』

真実の肩をポンと叩きながらスマイルを出した里緒菜。

里緒菜の笑顔に少し安心した真実。

そうするしかないんだと思い色々考えていた。

恋すれば楽しいばかりじゃないし、むしろ辛い事のが多いかもしれない。

結果がどうであれ厳しい所かもしれない。
それは自分にしか分からない事だから。
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