godlh
放課後の理科室
「惟っ。」
後ろ姿を見つけた僕は、惟のところまで全力で走った。
「オッス、秀郎。」
「持って来た?」
「来たよ。ただ・・・。」
「ただ?」
「昨日よりはマシだけどさ、やっぱり臭いがきついんですけど・・・。」
惟の言葉を聞いて、あのとてつもない臭いを思い出した。
「うっ・・・。」
「と言う事でさ、教室とかで見せるのは、色んな意味でやばそうなんだよね。」
「だなぁ。あの臭いを、教室いっぱいにしたら、ひんしゅく買うとかそう言うレベルじゃないもんな。」
僕は、いつものように、放課後の理科室で渡してもらう約束をした。
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