godlh
マワル世界
「梢。」
先に教室に来ていた梢に、あゆみは声をかけた。でも、梢は特に返事をするわけでもなく、ただ黙っていた。
「梢?」
あゆみは、もう一度声をかけた。でも、同じだ。
そこに、リアがやって来て梢に声をかけた。
「梢。」
「どうしたの?リア。」
「ちょっといいかな?」
手招きをしたリアの方に、梢は行ってしまった。

―――どうしたんだろ・・・?

不思議に思いながらも、そのまま、自分の席に着いた。
「痛い。」
椅子の上に、画鋲が置いてあった。
―――誰が・・・?
画鋲を手に取りながら、クラスを見回す。すると、クラス中の女子たちが、あゆみの方を見て何かを話している。決して、いい事を言っている感じではなかった。
―――何があったの?
言いようのない孤独感が、あゆみを襲った。
―――昨日までは、みんな普通にしてくれてたのに、何故?
いくら考えても答えは出なかった。
< 31 / 206 >

この作品をシェア

pagetop