オオカミさんと子リスちゃん
「そうそう、それ、もう出来てるんだろう。」

私の鞄を指差して、ニヤリと笑う。


「っ、えっ?」

「文化祭の服。もう出来てるんだろう。」

『何気に、ばれないようにしまったつもりが…。
勉強してたみたいだから、見てないと
思ってたのに…。
今さっきの私の思ってた気持ち、
無かったことにしたい…。』


無言で、どうにか誤魔化せないか考えるも、
名案が浮かんでこない。


「どうせ、逃げ道考えてるんだろ。

ばればれ、顔に出てる。」

「そんな、出てないです!」


「じゃあ、ここで、着てよ!」

『何が、〈じゃあ〉か分からないけど…。』

「こんな所で、無理です。」

誰が見てるか分からないし、大上さんの
目の前で、着替えなんて出来るはずがない。
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