【完】神様のうそ、食べた。
ぶっきらぼうにそう言う侑哉を気にもしないで有沢さんは笑う。
「じゃあ、二次会に……って思ったんだけど、明日仕事なんだよね」
「ええー。そーなんですかぁ」
頬を染めてほろ酔い気分の明美先生は、泣きだしそうな顔をすると有沢さんも満足げに頷く。
「うん。このお詫びは来週にでも。夜なら空いてるから」
意味深に言うも、明美先生はその裏の意味にも気づかずに、ゴソゴソと鞄からチケットを取り出す。
「明日は空いてないんですか? うみたまごのチケットがあるんですー! 四人分の」
しまった! 私の分、明美先生から分けて貰ってなかったんだ。
「ごめんね。明日は朝から仕事だ」
「ええ~。どうしよう…。この四人で行くつもりだったのに」
チケットを持ったまま固まる明美先生に、スッと手が伸びた。
延びたと思うと、その手はチケットを一枚取り上げる。
「俺、明日なら暇だよ」
そう言ったのは、ラストオーダーの注文をずっと待ってて放置されていた侑哉。
にっこりと笑うその顔の意味は知りたくないのに、また私の横から手が伸びてチケットを奪うと笑う。