ヒマワリ君の甘い嘘







***





高崎から告白された日から、2週間が過ぎて、

やっとあたしがなにも気にすることなく、廊下を歩けるようになった頃。




お風呂上がりのあたしに、高崎からメールがきたんだ。




『明日空いてる?』



この2週間も高崎は相変わらず、

こっちが恥ずかしくなるようなことばっかり言って来る。


二人きりの時だけだけど。



2週間も経ったからもう慣れちゃった。




小夏たちも、変わらず幸せそうで、


あたしの事もまだ知らないだろうし、

あたしと高崎の事もまだ知らない。



最近は、もう言ってもいいかなって思えてきて、タイミングを伺っている。




『好きな人、困らせたくなかったんじゃないの?』




あたしも、前に比べてちょっとだけ意地悪になった気がする。




『困ってる?(笑)』



返信の早さに焦りながら、あたしも必死で打ち返す。



『そりゃあ、もう』



『じゃあ、前行ったことは撤回するわ
困らさないってのも無し』




そう送られてきた文に思わず吹き出してしまった。



なんだそれ。



『ふうん。 明日は空いてない、明後日なら空いてる』



絵文字もなにもない、可愛くない文章なのに、高崎は丁寧にそれを返してくれる。




『やった!じゃあ明後日予定空けといて。詳しいことはまた後で連絡する』





その返事を確認してから、ケータイの電源をオフにすると、あたしはそのままベッドに寝転んだ。




明後日か………



「(何、着て行こうかな…)」




誰かと一緒に出かけるのなんて久し振りだし、
ましてや、その相手が高崎だし…。




らしくもなく、着る服を凄く考えてしまう。




高崎はまた、あたしがビックリするくらいオシャレな格好をしてくるんだろうな…



だったら、あたしもオシャレして行かなきゃ、不釣り合いじゃない。



って、

何考えてんのあたし……



「はぁ………、寝よ」



すぐさま自分の頭の中の、変な考えを打ち消して、
あたしは意識を手放した。




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