哀しみの瞳
(重子)
「どうだったの?」


(理恵)
「うーん、四か月で初めて診てもらいに来たから、もう少し、診たい所あるから、二週間後に、もう一度来て下さいって!」


(重子)
「ええっ、二週間後?」



(理恵)
「うんっ、でも、大丈夫だと思うから、今度は、一人で、行くから。おばあちゃんは、いいよ!」



(重子)
「小林先生は、ちよっと見怖いけど、いい先生なんだよ!んんっ、何とか言う研究してて。とても熱心で真面目な先生だから、安心してていいよ!」



(理恵)
「へぇぇぇっ、そうなんだ!じゃあ、大船に乗った気分でいていいわけね?」



(重子)
「そうだよ!だから、小林先生の言う事は、絶対に聞かないとダメだからね。理恵ちゃん!看護婦さんからも、勿論患者さんからも、物凄い信頼がある先生なのよ!」



(理恵)
「はいっ、それじゃぁ、先生の言う通りにしないとね?」
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