哀しみの瞳


(秀)
「じゃ、また色々と忙しくなると思うけど…自分一人でばかり、考えないで、回りのみんなも、お前のこと心配してるんだから、なんでも助けてやるから、言えよ!」




(由理)
「じゃあ…しゅうは、来年の3月には居なくなるの?」



(秀一)
「ああっ、お前の望み通り、僕は、遠い所へ行っちゃうからな!せいせいするだろう!」



(由理)
「しゅうが…ここから?………」




(秀)
「大学の4年間だけじゃないか!なっ、秀一?また、ちょくちょく帰って来るんだろう?」



(秀一)
「いいえっ、もうっ、そんな帰ってくる事は無いとおもいます。決めた事ですから…」


全員が言葉に詰まってしまう。



(甚一)
「その先の将来の事も含めてという事か?」



(秀一)
「………」
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