哀しみの瞳
高校の入学式も無事終わり、由理は元気に帰ってきた。



(由理)
「父さん、今日は、有難う!今日の私、どうだった?ビデオ上手く撮れた?」



(秀)
「父さん最初、由理が分からなくて、違うところばかり撮っちゃって…由理が、あまりにも、大きくなってたから、ちよっと、うるうるしてしまったよ!」




(由理)
「ええっ!父さんでも、うるうるすることあるんだ!父さんって、泣かない人ってイメージあるんだけど!」



(美佐子)
「何言ってるの!由理ちゃん!秀さんだって、哀しい時や、嬉しい時、泣く時もあるわよ!貴女が見てないだけよ。ねぇ?美紀ちゃん!」



(美紀)
「そうよ!最近は、由理ちゃんのお陰で嬉しいこと続きだからね!秀さん、うれし泣きしてるんじゃあないのかなぁ!」




(美佐子)
「由理ちゃん、学校からの、お知らせみたいなの、何かもらって来てないの?秀さんに、見せておかないと!」



(由理)
「父さん、何かね?戸籍謄本来週まで持って来るようにって書いてあるけど、父さん用意しておいてね!」



(秀)
「ええっ?ああっ、そうか!……分かった。用意しておくから……」
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