哀しみの瞳
「やよい法律事務所」と、大きい看板があって、その場所は、すぐに分かった。五階建てのビルの中にあるかなり大きい事務所だということが、秀にも見て取れた。


所長はその日は留守という事で、主任と言われる人に面接を受けた。


かなり気にいってもらったらしく、後日連絡をくれるという事で帰されて来た。



帰りに理恵の受験する大学を、自分の足で確かめようと思い用意してきた地図を見ながら歩いた。30分程でそこに着く事が出来た。地下鉄に乗り換えるよりは、ひたすら上の道を歩いて来た方が早かったりして…
また、理恵に今度、東京に出てきた時に教えよう!



その秀の後ろを、一人の女が後をつけてきていたなんてまるで気付かない秀だった。
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