哀しみの瞳
「分かった!本田君。その代わり、変な気―おこさないでよ?もう昔の私じゃぁないのよ!とにかく、私をそのおばあちゃん家に連れて行って!でも、私の事…どう言うの?大丈夫?」


「大丈夫さ!だいいち、ばぁちゃんにとっては、孫はオレ一人だから、なんだって、聞いてくれるさ。
それに、お前の事意外と可愛がってくれたりしてさ。じゃぁ、とにかくオレ、支度してくっから、もうちょい、ここで待ってろ!一緒に駅へ行くからさ」



何で昔私をいじめた剛が、此処に、現われたんだろう?と不思議に思いながら、でも今の理恵にとっては、願ってもない事だ。この偶然を、今は利用するしかないと、理恵は、思った。
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