好きで悪いか!
少し悩んで、見てみることにした。
落し物としてバス会社に連絡するにしても、警察に連絡するにしても、モノが何かを伝えなくてはいけない。
バッグや財布なら、見なくてもそれと分かるけれど。この「風呂敷包み」は何か分からない。
キッチリと結ばれた風呂敷を解くと、予想通り箱だった。だけど予想を上回る、高価そうな箱だ。白い桐箱だ。
その蓋をそっと外してみて、びっくり仰天、目をみはった。
金きらきんだ。
何じゃこりゃ……!
あれか、あれだ。昔話に出てくる、金の茶釜。と、金の杯? がいくつかセットになっている。
とにかく超金ピカ。
そのまばゆさにびびって、慌てて蓋を閉じた。そして、風呂敷を包み直した。
「あ、あのっ落し物です! バス停にっ、金の茶釜なんですけどっ。ぶんぶく系のっ」
あわあわしながら110番すると、氏名とどこのバス停かを聞かれた。そしてとても冷静に、最寄の交番を教えられて、そこへ届けろと言われた。
確かに。こういうときは交番だよね。
動揺のあまり110番してしまったことを恥ずかしく思いながら、「すぐ行きます」と答えた。
落し物としてバス会社に連絡するにしても、警察に連絡するにしても、モノが何かを伝えなくてはいけない。
バッグや財布なら、見なくてもそれと分かるけれど。この「風呂敷包み」は何か分からない。
キッチリと結ばれた風呂敷を解くと、予想通り箱だった。だけど予想を上回る、高価そうな箱だ。白い桐箱だ。
その蓋をそっと外してみて、びっくり仰天、目をみはった。
金きらきんだ。
何じゃこりゃ……!
あれか、あれだ。昔話に出てくる、金の茶釜。と、金の杯? がいくつかセットになっている。
とにかく超金ピカ。
そのまばゆさにびびって、慌てて蓋を閉じた。そして、風呂敷を包み直した。
「あ、あのっ落し物です! バス停にっ、金の茶釜なんですけどっ。ぶんぶく系のっ」
あわあわしながら110番すると、氏名とどこのバス停かを聞かれた。そしてとても冷静に、最寄の交番を教えられて、そこへ届けろと言われた。
確かに。こういうときは交番だよね。
動揺のあまり110番してしまったことを恥ずかしく思いながら、「すぐ行きます」と答えた。