好きで悪いか!
「いいえ、さすがにそんな厚かましいことは申しません。学校の自習室や図書館などで、友永さんがお勉強されるときに、お誘いいただけたら。娘のために、わざわざ予定を組んでいただくというのではなくて、友永さんのご都合で。それに娘が合わせますので」

 マジすか。私の都合は聞かないのかい。てか、それ十分厚かましいって。

 そっと先輩をうかがい見る。
 すごく悩ましい顔をしている。どう断ろうか、困ってんだろうな。

「ちょ、お母さん。そんな厚かまし……」

「分かりました。是非、そうさせてください。一人で自習するよりも、僕も緊張感があって良い気がしますし。教えるということでしたら、自信がありませんが、ただ一緒に自習するというだけで、良いのなら」

 ままま、マジっすか!
 厳かなトーンで母にそう告げた先輩に、あんぐりした。



 かくして、この夏休みにはとんでもない予定が入っている。友永先輩と一緒にお勉強ができるという。

 そして何と昨夜、早速お誘いメールがあった。
 今日、これから先輩と図書館デートだ。

 学校のない日に、外で二人きりで会うんだから、もはやデートといっても過言じゃないだろう。
 うわー! 何着て行こう、何着て行こう?


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