キミとひとつになれたら
小さく呟いた言葉は、すぐ隣の彼にも聞こえたみたいで…。
「それは、お互い様」
と言って、クスッと笑われた。
ドキドキはするけど、家のベットで寝るよりは…安心して眠れそう。
少なくとも家にいるよるはいい……。
家よりも、この方が、四ノ宮くんの隣の方が…ずっと心地いい。
「…ねぇ…何で、そんなに…優しいの?」
「いきなりどうしたの?」
「私は…お世辞でも、可愛いって言える子じゃない。別に…優しくもない…」
他にもっと、可愛い人がいる。
優しい人もいる。
どうして、彼が選んだのが私なのか…理解できない。