キミとひとつになれたら



どうする事もできなくて、雨の降る中、フラフラと歩き続けた。



体はあっという間にビショビショ。


足はドロドロ。おまけにズキズキ痛む。



どこかお店に入ろうにも、裸足じゃ目立つ……。





「寒っ……」


濡れた体は冷えて、寒気が全身を巡った。




私は家からわりと近い場所にある公園に行った。



ベンチに座って、足の裏を見てみた。


案の定、所々血が出てる箇所があった。



雨は止む気配がなく、激しく降るばかり。


この雨、なんか…私の心の中みたい……。




ボーッとベンチに座ってると、





「こんな時間にどうしたの?お嬢さん」


聞き慣れた声と共に、雨が体にかからなくなった。



「…四ノ宮くん」


視線を上げると、傘を私に差し出す四ノ宮くんがいた。


……何で。




「やっぱり河瀬さんだ。こんな時間にどうしちゃったの?」


「何で、四ノ宮くんがここに…?」



しかもまだ制服のままじゃん…。

まぁ、私もだけど……。




「たまたま公園の前を通ったら、河瀬さんに似た人がいるなって思って声かけたんだ」


……まるで、ヒーローみたいなタイミングね。



でも、何でだろう。
四ノ宮くんに会って、自然と心がホッとしてる……。



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