キミとひとつになれたら





「そんで真夜中、小春ちゃんが寝てる間にあいつらの死体を大きいスーツケースに入れて家まで運んだんだ」



すごい……。


単純で、尚且つちゃんと計算されてる。




真夜中なら、人に見られる心配はない。


私が寝てる間に…そんな恐ろしい事が……。





「小春ちゃんを傷つけたんだから、これくらい当然の事だよ」



彼の腕が、私の体を包み込む。






「これからもずっと守る。小春ちゃんを傷つける奴は容赦しないから」





私がずっと欲しかった、愛。




欲しかった愛を異常な程に注いでくれる彼。



だけど歪んでる。
彼の愛情は歪んでる……。




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