キミとひとつになれたら






「お前の妄想、痛過ぎて……笑えるな」



クスッと。
鼻で笑いながら、小春の前に立った。




大丈夫。
お前は俺が守るから。




服の中から包丁を取り出した時だった……。







「っ……」


「翔くんっ……!!」




四ノ宮の方が、動きが早かった。





右側の頬をナイフで切られた。


かなりパックリ。
血が頬を流れた。




カラン、と包丁が手から落ちた。




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