キミとひとつになれたら


両親が死んだのは、3年前。

私が中学2の時。



兄の誕生日プレゼントを3人で内緒で買いに行った、帰りだった。


飲酒運転の車が、信号無視で突っ込んできた。






目が覚めた時、私は病院のベットの上にいた。


横の椅子には、私を冷たい目で見つめる兄の姿が。




“お父さんとお母さんは?”


って聞いたら、




“2人とも死んだよ…。あんたのせいで…”


返ってきた返答は、とても冷たく、絶望的なモノだった。



両親は、私を庇うように亡くなっていたらしい。


悲しみに暮れてると、兄の口からは容赦ない言葉が飛び出してきた。





“あんたさえいなければ…2人とも、死ななかったのに”




あの時の事は昨日の事のように覚えてる。



兄の口から次々と飛び出したのは、私を罵る言葉。



両親に可愛いがられてた私が憎らしかった、とか、何をしてもダメな妹でイライラしてた、とか……。



この日を境に、兄と私の間には大きな溝ができた。



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