キミとひとつになれたら




「何よ。その反抗的な目は…。ムカつく」



兄にも、同じような事を言われた。


私の目はムカつくらしい。







―パンッ



「っ……」




頬にヒリヒリとした痛みが。



上条さんの平手が、私の頬に思い切り命中した。






「この根暗ブスが…。いい気になるなよ」



「っ……!」



胸倉を離したと思ったら、今度は髪の毛を引っ張られた。


これは…痛い。





やっぱ、いい事ばかりじゃない。


彼と付き合うには、それなりにリスクがあるんだ。




彼はモテる。


モテる人と付き合えば、妬まれるのは当然。




そのリスクを忘れてた……。




< 49 / 420 >

この作品をシェア

pagetop