キミとひとつになれたら
「何よ。その反抗的な目は…。ムカつく」
兄にも、同じような事を言われた。
私の目はムカつくらしい。
―パンッ
「っ……」
頬にヒリヒリとした痛みが。
上条さんの平手が、私の頬に思い切り命中した。
「この根暗ブスが…。いい気になるなよ」
「っ……!」
胸倉を離したと思ったら、今度は髪の毛を引っ張られた。
これは…痛い。
やっぱ、いい事ばかりじゃない。
彼と付き合うには、それなりにリスクがあるんだ。
彼はモテる。
モテる人と付き合えば、妬まれるのは当然。
そのリスクを忘れてた……。