キミとひとつになれたら
「それっ……」
その赤い液体が何なのか、嫌でも予想できる。
「そんなに怖がらないで。小春ちゃんには、何もしないから…」
血にまみれた包丁を持ったまま、ゆっくりこちらに歩み寄ってくる。
微笑みながら。
後ずさりした。
体が、言う事を聞いてくれない…。
「今ね、食材を捌いてるの……」
「っ…ぃや……」
「夕飯、おいしかったでしょ……?」
私は、見てしまった。
台所のまな板の上に置いてあった物。
それは、人間の片足。
切断された足。
血で真っ赤に染まってた。
「いやあぁぁぁぁぁっ……!!!!!」
私の悲鳴が、大きく飛び交った。
そのまま、気を失った。