キミとひとつになれたら
流れる汗。
ゾクゾクする背筋。
彼の顔が、真っ直ぐ見れない……。
「あれは、上条の肉だよ」
「っ…上条さんの……!?」
じゃあ、上条さんが行方不明になった原因は……。
「小春ちゃんを傷つけた、制裁だよ。最低女だけど、人間の肉は良い味してるね」
彼が……彼女を……?
じゃあ昨日のあれは、現実。
寝ぼけてなかった。
夢でもなかった。
私が見たのは、本当に……。
「か…帰る……」
恐ろしくなって、逃げようとした。
でも、体が言う事を聞かず、椅子から立ち上がった瞬間、足がもつれて、転んだ。