キミとひとつになれたら
フッと、微かに鼻で笑われた。
「…可愛いなぁ、もう忘れちゃったんだね」
不敵な笑み。
体が硬直して、目が離せなくなった。
「昨日、見たんじゃないの?まな板の上にあった物を……」
ゾクッと、鳥肌が立った。
背筋がすごい勢いで凍りついていく。
まな板の上に置いてあったのは、紛れもなく人間の足。
でも、見間違いなのではという考えも否めない。
本当に寝ぼけてただけかもしれない。
「…ねぇ、昨日のお肉……何の肉か、わかる?」
「…さぁ。わからない、けど……」
椅子から立ち上がって彼は、身を乗り出し、私に顔を近づけて、
「あれ、人間の肉だよ」
悪魔の囁きをした。