キミとひとつになれたら



転んで、立ち上がらず、そのまま手で張って、その場を離れようとした。



本能的に感じた身の危険。




そして激しい……嘔吐感。


人の肉を食べた。



クラスメイトの…、上条さんの…。



私は…人間の肉を…。





「うっ……」



襲ってくる激しい吐き気。


油断したら、吐き出しそう。





気持ち悪さと格闘して、気がつくと、目の前に彼の足が。



顔を上げると、彼は私を見下ろしていた。




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