キミとひとつになれたら




穏やかな顔。
何考えてるのか、わからない。




「ふっ…あはははっ!小春ちゃんってば面白い!」



緊迫した空気の中、呑気な笑いが痛いくらい響いた。






「あんなの冗談だよ。人間の肉なわけないじゃん。いくら何でも、そんな恐ろしい事はしないよ」



…冗談……。




拍子抜けして、体の力が一気に抜けた。






「ほ…本当に…?」


「うん、本当。ちょっとからかっただけ。ごめんね?」


「……」


「まさか信じるなんて思わなかったから……」





冗談、つまり嘘。


じゃあ昨日見た光景は……。





「そもそも昨日は僕、ずっと寝てたよ?台所では何もしてないから」



じゃあ、あれは……何だったの?





見間違い?


それとも……ただの悪夢?




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