地味女は、伝説の美少女?!
「な…。陽菜っ!」



「あ!あれ?な、に?」



「さっきから、呼んでんだけど」



「ぼーとしてたっ!
ごめんごめん。あはは」


私は無理に笑顔を作る。



「なら、いいけど
無理…すんなよ」



ギクッ!!



…キュウ
心が締め付けられる。



「し、しないよ〜」



ぐいっ



えっ…



手…引っ張られてる。

男の人触られてるのに…



なんで…
嫌じゃないの?




さっきまでは男に触れられないようにケンカしてた。


雷にだって、触れられたらやだった。



でも…




ドキ
ドキ




密かに胸が鳴っていた。


「行くぞ」



「ど、どこに?」



「いいから、ついて来い」




もう、何なの…



雷は、奥の部屋の扉を開けた。



さっきとは違って家具がたくさんある。


さっきの部屋は机と椅子しかなかった
のに対しこの部屋はソファー、ベッドなどがある。



「雷?」



「大丈夫か?」



…え?



「何が?」



「泣きそうな顔…
してたし」



「…っ」



私は、両手で目を隠す。



もぅ、無理…







泣いても、いい?

















ぽろ








「くるしぃよ…っ」



誰も、信じられない…



「陽菜…」



私は雷に抱きついた。



「嫌い…

みんな、大っ嫌い…」



輝も…

蝶も…

黒蝶も…

露悪も…


家族も…



自分自身も…!




みんな…


みんな……っ



嫌い。




大っ嫌い……!!




私は、初めて人前で泣いた…
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