お前はもう、俺のモノ。
ホッと安心した瞬間、あたしは前に倒れそうになった。
痛いのを覚悟でギュッと目をつぶっていたけど、痛みはいっこうに現れなかった。
さっきの男の子があたしを支えてくれていた。
男の子の甘い香りに、あたしは頭がフリーズして動けなかった。
『大丈夫か......?』
彼の温かい胸から、ジワリと声が伝わってきた。
その言葉と共に、あたしはブワッと泣き出してしまった。
『こわっ、かったよぉ......
あんなことになるなんてっ、思ってなかっ、ったもん......』
あたしがそう言うと彼は、
『もう大丈夫だから。』
と言って、あたしをあやしてくれた。
ポンポンと頭を優しく叩かれて、あたしは泣きやむことができた。