[中]余命24時間


例えばもしも、この世に神様という存在があるとして。


神様という存在は絶対だと、人々が口を揃えて訴えかける中で、

誰が逆らおうとするだろう。



神様が

『永遠などない』

と、まるで呪文のようにみんなに言い聞かせている中で、

一体誰が『それは違う』と言うのだろう。



結局は、誰もが違うことを思っていたとしても、"絶対"だと言われれば、逆らうことはできない。



最初は下らない言い争いだった。


それがいつしか喧嘩になり、

やがて戦争へと姿を変えた。


そういう世界を見ていることが出来なくなって、人は"神"という存在を作り上げた。



だけどそれは、一時の気休めにしかすぎなかったんだ。


すがりつくように作り上げた神は、すぐに崩れさってしまったのだから。



みんなが"絶対"と口にしていても、

声に出して言うことは出来なくても、

それでもあたしは心で思い続けたい。



『私は永遠を信じている』


と。




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