[中]余命24時間
『──昨日未明、○×県○×市内の病院にて、新型ウィルスのものと思われる死亡者が確認されました。』
次々と耳に響く、信じがたい言葉の数々は、確実にあたしを闇に浸食していく。
『死亡したのは、○×市の県立高校に通う、
園田 明日美(ソノダ アスミ)さんです──』
目の前が、
真っ暗になった。
「…あす…み…?」
明日美が、あのウィルスに犯された。
あたしも抱えている、不治のウィルスに。
そして明日美は、空に還った。
…たった、1人で。
「…明日美…?」
目の前は真っ暗で、頭は動こうとはしないのに、不思議と体が動き出す。
部屋に行かなければ、と。
おぼつかない足取りで部屋まで足を進め、机に置いてあったケータイをとるなり、
数十のメモリーの中から明日美の名前を探し出して、発信ボタンを押した。
───…どうして、だろう。
ただ、明日美に電話をかけようとしているだけなのに。