[中]余命24時間


翔はいつも遊園地とか動物園とか、"テーマパーク"が好きだったから、あたしもそれに合わせていた。


大人な彼に、子供なあたしは合わせなくちゃいけない、と思っていた。


だから彼がホテルに行きたいと言えば、何度か従ったこともあるし、

彼の瞳が切ないときは、彼を受け入れたりもした。


それが嫌だったかって言えば、それは違う。


翔とひとつになれた時、あたしは物凄く幸せだった。



だけど、ふと我に帰ったとき、思うの。


"また今日も流されてしまった"



好きだからこそ、彼には良く見られたい。


そう思うのは、当たり前のことだと思う。


だけど、自分を殺すことほど悲しいことはない、って気づいたの。


本音でぶつかってこそ、本物の恋人になれるんじゃないかな。


皮肉にも、残された時間はあまりにも少なすぎるけれど。



「…ダメ?」

「ダメな訳ないじゃん」



あたしの問いに、優しい微笑みで答えてくれる翔は、きっと誰よりもあたしの理解者。


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