[中]余命24時間


──ゲームセンターは、あたしと同い年くらいの人たちで溢れかえっていた。


クレーンゲームに夢中になっている女の子のグループ。


カーゲームに没頭している男の子たち。


珍しいものを見る目で通り過ぎていく、おじいちゃんとおばあちゃん。


いろんな人がいる中で、やっぱり多いのはカップルで来ている人だった。


あたしたちも、あの人たちのようなカップルに見えるのかな。



あたしが翔をゲームセンターに誘った理由は、ただ一つ。


自分がこの世にいたという証を、残しておきたかったら。


矛盾してるかもしれない。


翔には将来、あたしのことなんて引きずらないで、一つの道を辿っていってほしい。


あたしのいない世界で、あたしじゃない人と、幸せに暮らしてほしい。


そうは思うのに、忘れてほしくない、っていう思いもある。


あたしが翔と過ごした時間を、なかったことになんてしたくない。


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