ホンキの恋 【ヒミツの恋続編】
居間にあるローテーブルに並べられた料理


サラダに味噌汁、玉子焼きにきれいな丸い形をしたハンバーグだった




「これ、ここで全部作ったの?」




『そうだよ!
和弘の家、食べるものお米位しかないんだもん!

買いに行くの大変だったんだからねっ!』





すごく重かったんだからと言いながら、俺の向かいに座った。




「後で食費にかかった分払うから。

裕美は食べないの?」





『うん、作りながらつまみ食いしたし…。
それにお茶碗もお椀も1組しかないんだもん。』




そうだった。誰かが来て家でご飯なんて考えたこと無かったから、俺のしかないんだった。





『今度食器買いにいきたいな!』




そういってサラダの上に乗っかってるミニトマトを手でつまんで口に入れる。




「おう。」




やべー。今度って、それってまたこうして作ってくれるって事だよな。




すげー嬉しいんだけど。


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