ホンキの恋 【ヒミツの恋続編】
残さず食い終わった皿を台所に持っていって洗う裕美の隣に行って、手伝った。




普段はコップひとつ洗うのも億劫なのにな。




二人でだと洗い物も楽しい事になるんだから不思議だ。





全て拭き終えて、食器棚に片付け終えて時計を見るともう9時近くになっていた。




楽しかった時間もここまでか……




裕美が来てくれるってわかってたら、もっと早くに帰って来たのに。





そしたらもっと一緒にいる時間もあったのになぁ。





「そろそろ送るよ。」





名残惜しい気持ちを抑えて、車の鍵を手にとった。



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