ホンキの恋 【ヒミツの恋続編】
同時にガチャリと玄関のドアの鍵を開ける音がして





『きゃあっ!和弘!?ビックリしたっ』





携帯を耳に当てたまま靴を履こうとしてた俺と鉢合わせた裕美が悲鳴をあげる。




携帯を切って、そのまま強く抱き締めた。





「こんな朝っぱらからどこ行ってた?」






『えっと、ちょっとコンビニに……』




手に持つコンビニ袋を見て安堵のため息をついた。





「朝起きてみたらいなくて心配した。」





怖かった。




本当に心配したんだ。





やっちまった後でいなくなるから、何かやらかしたかって……






『ごめんね?ちょっと…いきなりの事態が起きちゃって。』





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