【短】俺とあの人~狼の恋~
「や‥やめて!」



会いたかった‥


ずっと会いたかった。



俺はこんなにあんたに触れたかったのに、

あんたは俺を拒むのか?


あんたは俺を必要としてないのか?






「あれが最後のキスなんかにさせない」


俺はあの人の唇を奪った。




俺を叩く小さな手


俺を拒む唇



どんなに拒まれても

俺はあんたに触れてたいんだ…。





俺はあの人を感じたくて強くあの人を抱き締めた。


壁にあの人を押しつけて激しくキスをする。



あの人の声が聴きたくて、

あの人の柔らかい膨らみに触れた。



「や‥めて…」



もっと聴かせて…


もっと聴かせてよ…





スカートの中に手を入れようとした時、

俺の舌がしょっぱいものを感じた。





俺はそれまで気づかなかった。




あの人が泣いていることに……。










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