裏切り
「楽しんでるかしら。皆」
「そうね。今日は新入生歓迎会ですものね、残念だったわね、由利亜」
「しょうがないわよ。世界大会がもうせまっているのだから。それに私遊園地は何度も訪れてるから」
「それもそうね。あなたは今大会の事だけを意識して練習に励むのよ」
「ええ。お母様」
「お母様。今日は何の曲練習するの?」
弟の鈴音がバイオリンを持って部屋に入ってきた。
「そうね。それじゃ、今日は 作曲の「
」を演奏しましょう。」
三人の綺麗な音色が別荘中を響き渡らせる。外の月が綺麗に輝き音色に合わせて外の木々が風に吹かれてざわざわと揺らせる。その光景はあまりにも美しすぎた。
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