晴れ、時々、運命のいたずら



(私は…。)



自分の思いを確かめてみる。



(こんな私が、こんなに思ってしまっていいのだろうか…。)



自問自答を繰り返す。



「はぁ。」



思いつめたあまり、軽く息を吐くと、開いていたノートを閉じた。


ふと、両脇を見るといつの間にか数人の観光客が松本城を見上げている。



「天守閣登ろうよ。」



「ああ、そうしよう。」



(仲良さそうなカップルだな。)



見とれてしまい、自然と微笑んでしまう。


反対側を見ると、若い男性が1人カメラを構えていた。



「うん、綺麗な城だ。」



1ヶ所で数枚撮ると少し移動して別の角度からまた数枚撮って行く。


その熱心な姿にいつの間にか見入ってしまっていた。



「君、ここの人?」



「えっ?」



突然、見とれていたそのカメラを持つ男性に声を掛けられた。


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