晴れ、時々、運命のいたずら



「ケンカしたのかい?」



2人のちょうど真ん中で立っていた男性がどちらに対してでもなく優しく声を掛けてきた。



「さっきの…。」



先程、松本城を撮影をしていた男性だ。



「いや、ケンカなんて…。」



稔も見ず知らずの男性に声を掛けられて少し恥ずかしそうにしている。



「ケンカ出来るのは、仲のいい証拠、だよ。」



その男性はその一言を告げると、笑顔を見せながら去って行った。


2人の目が合う。



「千葉君…。」



穂乃花は自分の声が聞こえるように稔に近づいて精一杯の声を出した。



「迷惑じゃないよ。ちょっと…、びっくりしただけだから…。」



「…本当に?」



「本当だよ。」



その言葉に稔は再び笑顔を見せた。



「そっか。じゃあ、向こう側も行ってみようか?」



「うん!」


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