晴れ、時々、運命のいたずら
「じゃあ、お婆ちゃんはこのまま名古屋まで乗って行くから、ここで乗り換えて、大曽根って駅で降りるんだよ。」
穂乃花は益栄と共に朝から特急列車に乗り込み、岐阜県多治見駅までやって来た。
「ごめんね、お婆ちゃん。我が儘言って…。」
「いいんだよ。帰りはまたこの多治見駅に戻って来て、着いたら携帯に電話して頂戴ね。」
「分かった。」
「行ってらっしゃい。」
穂乃花は1人降りると名古屋行きの普通列車に乗り換えて大曽根駅に到着した。
時計を見ると12時。
(イベントは13時からだから、ちょうど間に合った。)
道路に並行してそびえ立つ工場の外壁に沿ってナゴヤドームを頼りに歩いて行く。
15分ほど歩いていると、やがて大きなショッピングモールが見えてきた。
(ここだ…。)
館内に入ると、土曜日の昼間と言う事もあり沢山の家族連れや買い物客が往来している。
飲食店にもかなりの行列が出来ている。
エスカレーターの登り口の脇に立つ看板を見かけると、今日のイベントの事が書いてあった。