晴れ、時々、運命のいたずら
「何これ?人いないじゃん。」
バックヤードにある従業員の休憩室を楽屋として用意され、愛姫と香織と島根はモニターを眺めていた。
開始前のステージと客席が映っている。
そのあまりにも座っていないパイプ椅子を見ながら香織が思わず呟いた。
「まだ時間はありますからこれから集まってくれますよ。」
フォローするように島根が言うのだが、事務的な言い方では香織の心には伝わらない。
「まぁ、適当にやっていればいいでしょ。」
「ちょっと、そんな言い方は来てくれる人に失礼だよ。」
「フン、相変わらず優等生なんだから。」
いつものように愛姫を睨みながら、携帯を触り出す。
(初めてのShip単独のイベント。開催して貰えるだけありがたく思わないと。)
愛姫もたくさんの人が来て欲しいと思っているが、仕方がないと割り切る。