晴れ、時々、運命のいたずら



(ん?)



やがて、3列目のパイプ椅子に女の子が座っているのが映った。


はっきりとは分からないが、小学校高学年か、中学生のように見える。


その子はじっとステージを眺めている。



(この子が、Shipにとって、初めての観客なのかもしれないな。)



そう思い始めると、自然と笑みがこぼれてきた。



「すみません、そろそろ出番になりますので。」



係員に呼ばれ、1階まで下りて行く。



(いよいよ、ここが私達のスタート。)



緊張感が高まる。


少し深呼吸をする。



(しっかりと自分の精一杯を出さなきゃ。)



例え少ない観客だとしても、イベントが出来る事を幸せに感じる。


いよいよ司会者がステージ上に登場し、イベントが始まった。


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