いつまでも
いつものように部活を終え、学校を出ると、外はすっかり日が落ちていて真っ暗だった。

マフラーと手袋を着け、バス停へと歩く。

私が家に帰るにはバスと電車を使わなければならない。


足元には、この前降った雪がわずかに残っている。
空気は凍えるように冷たくて、もう一度雪が降るんじゃないかと思う。


5分かけてバス停に到着すると、そこには珍しく先に人が立っていた。

見覚えのある学ランだったから、どうも同じ高校の男子生徒らしい。


すると、その男子生徒はこちらを振り向いた。
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