いつまでも

確かに、愛理の言う通りだと思う。

このまま先輩に恋し続けても、私がここから踏み出せない限りどうしようもない。


わかってる。
でも、やっぱり先輩が好きで。

先輩より素敵な人はたくさんいる。


それでも、私の中であの人を越える人はいない。

辛くても、切なくても、見てるだけでも、先輩がそこにいればいい。

ばかな選択かもしれないけど。


それにしても、愛理はどうしてあんなことをいきなり言い出したんだろう。

あの時以来、その話題はふたりの中で出ていない。

いつものように、笑顔で頷く愛理に戻っていた。


あの日の彼女の言動の理由が分かったのは、それから数日後のことだった。