いつまでも
まもなくバスがやってきて、2人で乗り込む。

席は空いていたが、先輩が座らなかったので私も立つことにした。


まさか先輩と一緒に同じバスに乗って帰るなんて。

自分の中で、心臓が大きく跳ねているのが分かった。


久しぶりに話す先輩の顔も声もやっぱり素敵で、輝いていて、好きだなって再認識する。


駅に着くまでの約20分間、私は今いるところがものすごく幸せな空間に思えた。

ずっとバスに乗っていたい、そう思ったのは後にも先にもきっとこの時が初めてだろう。


でも、そんな夢のような時間は、本当にその20分間だけだった。


バスを降りて駅に向かう直前に、魔法は解けた。
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