いつまでも
実際にこうやって関わってみると、案外笑顔が多い人なんだな、と思った。

今日まで見てきた無表情とは対照的である。


「ところで、藤井さんは何部なの?」


あれこれ考えていると、今度はイサワくんの方から質問してきてくれた。


吹奏楽部だよ、と答える。


「あ、うちのクラスにも...」


すると彼はそういって、8組の吹奏楽部の女子の名前を2人ほど挙げた。


女子が多い分、8組の吹奏楽部員はどの学年もなかなかの人数を誇る。
でもちょっと恥ずかしくて、彼女たちにはイサワくんのことは聞けていない。

イサワくんから彼女達伝わったら、結局余計に恥ずかしいかも、なんてことが頭の中に一瞬よぎる。


その時だった。
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