流星×零姫―黒龍の寵愛姫―
なんか、私の方にも視線が集められている。
「コイツを姫にする。」
当麻がそう言った直後、倉庫の中がざわついた。
今更、思ったのだけれど姫って役割は重要なのかしら・・・。
それなのに、私は軽い気持ちでやっていいのかしら。
「紗綾、なんか言え。」
小さな声で当麻に言われる。
なんかって・・・何を言えばいいのよ。
「皆さん、これからよろしくお願いします。
私のことは、紗綾って呼んでください。」
一礼して、当麻の後ろにサッサッと移動した。