※俺様甘々ご主人様にご注意下さい。
「ここに座って。」
通されたのは多分客間。
フカフカのソファーにそーっと腰を下ろした。
ソファーは広いのに、
私のすぐ隣に座るさくらがちょっと可愛かった。
「早速本題だが……
栞奈ちゃん。ここで働かないかい?」
「え……」
働く……?
「それって、高校は……やっぱり辞める形になりますよね……」
「いや。
ここで働いてくれれば学費も生活費もすべて私が出そう。
空き部屋にさくらちゃんと住んでもらって構わない。」
「そんな……」
そんないい条件……
「申し訳ないです!
いくらなんでもそれは……」
「いいんだ。
君のお父さんは私が困っていたとき、
お金なんかに縛られずに私を助けてくれた。
今私が彼に返せるのはこれくらいしかないんだ。
是非……この家で働いてほしい。」