※俺様甘々ご主人様にご注意下さい。




数回のコール音の後、

『もしもし七尾です。』

という低い声が耳に響いた。




「あ、あのっ、

私……南 栞奈…いや、南 隆弘の娘です。」



『あ……

この度は御愁傷様です。

忙しくてお葬式もうかがえなくて申し訳なかった。』



「い、いえ……」



『えっと……妹さんはさくらちゃんですよね。

栞奈さんとさくらちゃんはこれからはご親戚のお宅に?』



「いえ……親戚はいないので施設の方に。」



『そんな……』




七尾さんは悲しそうな声を出した。





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