カルチャー
「お願い!

今夜一晩だけでいいから泊めて!

明日の朝には出て行くから!」

上川は顔の前にあわせた両手を出してきた。

「野宿はしたくないし、殺されたくもないんだ。

だから頼むよ!

俺を助けてくれよ!」

上川は引き下がる様子を見せない。

相手は上司だから、強く出ることもできない。

私は息を吐くと、
「もう、一晩だけですからね!」
と、負けるしか他がなかった。

「ありがとう、助かるよ〜」

ありがたや〜と言って、上川は私を拝んだ。

私は神でもなければ仏でもないっつーの!

心の中で毒づくようにツッコミを入れると、息を吐いた。
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