カルチャー
負けた私も私で悪かった。

1日だけ上川を泊めることを許してしまった私も私だった。

上川を泊めたその翌日、彼は荷物を持って私の家へ転がり込んできた。

「住むところが見つかるまで俺を泊めて欲しいんだ!」

上川はまたあわせた両手を前に出した。

「一晩だけって言ったのはあなたじゃないですか…」

呆れたように呟いた私の声は、彼の耳には届いていない。

「今朝家に戻って見たら、ドアの前に俺の荷物が置いてあったんだ」

上川は自分の隣に置いてあるキャリーバックとボストンバックを指差した。

だから、あんたの自業自得だっつーの!
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