カルチャー
パタンと、私は文庫本を閉じた。

「私からも聞いていいですか?」

そう言った私に、
「何を?」

待っていましたと言わんばかりに、上川が嬉しそうに聞き返してきた。

「部長は私のことが好きなんですか?

あなたがその質問をすると言うことは、私に気があると言うことなんですよね?」

私は上川に質問した。

さすがにここまで言われたら上川は答えられないだろう。

私もよく考えたぞ。

うんうんと首を縦に振ってうなずいた私に、
「好きだよ」

上川が言った。
< 29 / 75 >

この作品をシェア

pagetop